枚方市・長尾の泌尿器科・内科・外科【かとう泌尿器科・内科・外科クリニック】。泌尿器科に関する専門性の高い診察はもちろん、内科、外科、予防接種、健康診断など、皆様のお体の状態を総合的に診察可能です。気になる症状がございましたらお気軽にご相談ください。

停留精巣

停留精巣

通常陰嚢内に位置する精巣(睾丸)の下降が不十分で陰嚢内に精巣を触ることができない状態のことを停溜精巣といいます。また状況により陰嚢内に触れたり、触れなかったりする場合を移動精巣といいます。

胎児期には精巣はお腹の中にありますが男性ホルモンの影響で徐々に下降します。
出生時には約5%ほどで停留精巣が見られますが月齢を重ねるごとに頻度は低下します。
だいたい生後6か月くらいまでは自然に下降することが期待されるため経過観察しますが生後6か月以降で常に陰嚢に精巣が触れない場合はなるべく早めに手術して精巣を陰嚢内に移動させ固定することが必要になります。その理由の一つとして精子が高温に弱いことが挙げられます。長期間精巣が高温にさらされると精子形成障害となり将来の妊孕性の低下にもつながります。また本来あるべきところに精巣がないため美容上のストレスにも関係します。

治療

精索(精巣につながる血管や精管の束)の長さによっても異なります。
基本的に精索の長さが十分であれば陰嚢内まで精巣を引っ張っていき陰嚢内に精巣を固定します。局所の比較的低侵襲な手術ですが小児の手術のため全身麻酔が必要になります。