慢性前立腺炎
骨盤の一番最下層置する(肛門から指を入れると触れる位置)前立腺という臓器は男性特有の臓器で生殖活動にかかわる臓器です。症状としては肛門と陰嚢の中間あたり(会陰部)に痛みや不快感を覚えたり、尿をするときに痛みを自覚したりします。急性細菌性前立腺炎と異なり発熱はなくはっきりとした原因がわからないことが多い病気です。一部は急性前立腺炎から引き続き慢性化する場合と最初から慢性前立腺炎を生じる場合とがあります。
20~40歳代に多く生活環境の変化やストレス、長時間の会陰部の圧迫(長時間の自転車、自動車の運転、長時間のデスクワークなど)、疲労、飲酒などが引き金になり発症する場合があります。
治療
治療はお薬のでの治療と生活指導が中心となります。お薬は細菌性の前立腺炎であれば抗生物質の投与を行い、細菌性でない場合は抗炎症作用のあるお薬や漢方薬、植物製剤などを組み合わせて使用します。慢性疾患であり生活環境を整えないとなかなか改善しない病気でもあるため、ある程度長期間お薬での治療が必要なケースが多いです。また病気が長期化した場合や症状が強いときは前立腺マッサージを行うこともあります。