ピロリ菌胃炎(慢性胃炎、胃潰瘍)
ヘリコバクターピロリ菌という特殊な細菌が原因による胃炎、胃潰瘍のことを言います。
通常人間の胃の中は強い酸性環境のため生物が生きることはできませんがピロリ菌はウレアーゼという酵素を産生することにより胃酸を中和し胃に様々な悪影響を及ぼします。
放置していると胃がんのリスクにもなるため胃に痛みを感じる方などは検査をおすすめします。
保険診療と自費診療
胃カメラを受けた人はピロリ菌の検査・除菌療法ともに保険診療となります。当院では胃内視鏡(胃カメラ)の検査は出来ませんので他院で胃カメラを受けたことがない場合もしくは胃カメラは希望せずに検査と治療をうけたいという方は自費診療で受け付けております。
検査
検査方法は胃カメラを用いる方法と胃カメラを用いない方法があります。当院ではピロリ菌感染症の見落としが少なく体に負担がかからない尿素呼気試験を採用しております。
検査時間は30分ほどでお薬を1錠飲んでいただき用意した袋に息を吹き込むだけです。
除菌療法
抗生物質を2剤とプロトンポンプ阻害薬という胃薬を朝と夕方の2回、1週間つづけて飲んでいただきます。1次除菌に失敗した場合は薬の内容を変えて2次除菌を行います。
2次除菌までで約90%が治療完結します。除菌後の判定は治療後4週間あけて再度尿素呼気試験を行います。除菌完了後の再発率は低く、約1%ほどと言われています。