膀胱癌(尿路上皮癌)
尿の通り道である尿路は尿路上皮という層で覆われていて尿路上皮から発生するガンを尿路上皮癌といいます。とりわけ膀胱にガンが発生した場合、膀胱癌と診断されます。早期でも血尿がみられることがあり健診などで尿潜血陽性を指摘された場合、必ず膀胱癌の除外診断が必要になります。一般尿検査で血尿がみられた場合、超音波エコー、尿細胞診(尿の顕微鏡検査でガン細胞が存在するか判定する)、膀胱鏡検査などを行います。
原因
膀胱癌の原因として真っ先に挙げられるのが喫煙です。タバコに含まれる発ガン物質が尿の中に排泄され慢性的に膀胱粘膜に発ガン物質がさらされることにより膀胱癌の発生リスクが高くなることがわかっています。統計では非喫煙者に比べ喫煙者は約2~3倍の発ガンリスクがあるとされています。また男性のほうが女性より3~4倍発生しやすいことも特徴です。
治療
原則まず膀胱鏡を使用した手術により膀胱ガンを切除します。切除したガンを詳しく調べ必要であれば膀胱に抗がん剤を注入したり全身に点滴で抗がん剤を注射する治療を追加する場合があります。膀胱癌は非常に再発しやすい癌ですので手術後も必ず定期的に膀胱鏡や尿細胞診の検査を実施する必要があります。