「患者さんの立場に立って考えられなくなった時点で医療は崩壊している」

誰の言葉でもない、僕の言葉だけれども。要は凄腕のDrがある手術を1000件したとする。けれどもそのDrはその手術を1回も自分の体で経験はしていない。

あるとき手術後の患者さんが「痛くてたまらない」と訴えたときに「そんなに痛い手術じゃないから大丈夫」などと言っていいのだろうか、という話である。経験をつめば積むほど経験則と確率論で話を進めがちだけれども1000件手術をやろうが100000件手術をやろうが一人の患者さんが受けるのはせいぜい1〜数回。

各個人の言葉に耳を傾けるのを忘れてはならない、と鼻炎の鼻をすすりながらふと思いました。