私が中国に住んでいた頃、中国人の知り合い大勢と一緒に鍋を食べに行きました。
パッと見、ちょっと高級そうなレストラン。
たぶん。
だいたいの会話内容しかわからない私は、
いつものように、
だいたいのタイミングで相づちをうち、
みんなが笑うタイミングで一緒に笑い、
よく食べ、
とにかく笑顔で過ごしていました。
笑顔は世界共通。
鍋の具材をほぼ食べ終えて、
もうなにも残ってないかな~って、おたまで鍋底をさらった時。
おたまに乗っかってたのは、小さなネズミでした。
くったくたに煮込まれたネズミ。
ネズミ鍋?
一瞬、不穏な空気が流れた気がしたけれど、
一緒に鍋を食べたみんなは、
『まぁそんなこともあるわなぁ~ワッハッハ』
『調理の途中でネズミ入っちゃったんやな~しゃーないなー』
みたいな反応で、
えーー怒らんの??
と思ったけど…
みんな笑ってるから、とりあえず私も笑っとこう。
すべては笑って終わった。
…という出来事を、鍋の季節が来ると毎年思い出します。
中国のみんな、元気かなぁ。